名古屋支部長の片岡です。新型コロナウィルスの影響で世情は混乱していますが、いかがお過ごしでしょうか。日頃より支部活動への変わらぬご支援、ご協力を賜り御礼申し上げます。
昨年6月の総会では180名の会員の皆様をお迎えし、盛会裏に懇親会を終了することができました。本年は産経新聞社長飯塚浩彦氏(大29)を講師に招き、6月27日(土)に総会を開催する予定でしたが、新型コロナウィルス騒動が解決する見込みがないため中止としました。昨今の目まぐるしい社会・経済情勢の面白い話をお聞かせいただけるものと期待していましたので、誠に残念な結果となりました。
総会は開催できませんでしたが、当支部では伝統ある行事から新しい行事まで様々な活動をしております。その内容は昨年リニューアルしましたホームページで、活動紹介や参加募集をしております。82回を数えるゴルフコンペ、8年目を迎えた学生とのOB交流会、20回を数える陵水亭懇話会、不動産部会、ヤング陵水会等です。今年はメーカー部会、IT部会の立ち上げを目論んでおります。学生とのOB交流会は、昨年は大阪支部、今年は京都支部で行われると聞いており、他支部への展開が進んでいます。
新一万円札の顔に採用され、来年の大河ドラマで演じられる渋沢栄一は、士魂商才を貫いたと言われます。経済学部の前身「彦根高商」は建学の精神として士魂商才を掲げ、近江商人の伝統を継承し、渋沢栄一に負けない実業家を輩出してきました。第19回の陵水亭懇話会で、大学院博士課程で「彦根高商」を研究している今井綾乃さん(大29)が「哲学と文学史を必修科目にしていた唯一の高商である」と語り、士魂商才教育の一端を垣間見た気がしました。全国初のデータサイエンス学部は来年初めて卒業生を輩出します。卒業生がどのような活躍をするかが注目されるところですが、士魂商才の経済学部といかに結束させるかが、大学の命題であろうと推測します。
彦根高商は1923年四月に第一回入学式を行いましたが、まもなく百周年を迎えます。陵水会ではこの百周年を機に、耐震基準が満たなく閉鎖中の陵水会館のリニューアル工事を行います。広く寄付を募り、寄付いただいた方のネームプレートを掲示する計画であります。同じく耐震基準の満たなかった講堂は、昨年十月から全体がジャッキアップされていて、このほど着地しました。内装工事を終え六月には完成すると聞いています。今後も皆様のご意見をお聞きして、大学と陵水会を盛り立ててまいりますので、ご支援いただきますようよろしくお願いいたします。
陵水会名古屋支部 支部長・片岡嘉幸(大25)