突撃インタビュー 第3弾

牧野博和(大28・ボート部、進藤ゼミ)氏

【企画】
会報に広告掲載頂いた方々について、その宣伝も兼ねてメルマガに順番に人物紹介記事を掲載する。その第3弾として、株式会社アルファコンサルティングの代表取締役としてご活躍されている牧野博和さんを紹介する。
【訪問期日】
2022年5月31日(木)15時半~17時
【インタビュー会場】
株式会社アルファコンサルティング内の社長室
突撃インタビュー第3弾 牧野博和(大29)氏
【インタビュアー】
今井綾乃(大58・院41、名古屋支部広報部)

牧野さんの大学までの生い立ちを教えて下さい。
1958年生まれ。実家は日進市で町工場を経営していた。当時の日進は、今よりも自然豊かな田舎であった。地元の小・中学校へと通い、高校で名古屋市の愛知県立瑞陵高校へ進学した。
1976年4月に滋賀大学経済学部経済学科へ入学した。「日本一になろう!」という先輩の力強い言葉に魅かれてボート部へ入部。ほぼ全員が一からのスタートであることも入部動機の1つであった。小中高と運動が特に出来たわけではなく、入部当初は基礎練習の懸垂や綱登りもこなせなかった。しかし、日々懸命に取り組み、力をつけて全日本新人選手権のエイト部門で準優勝を勝ち取った。学生時代の想い出として、まずボート部の日々が思い起こされる理由は、1つの目標に向かって、しなければならないことを、歯を食いしばって取り組んだからだと思う。
ボート部時代のことが社会人になって影響したことは何ですか?
目標に対して「絶対なんとかなる、なんとかなるはずだ」と、徹底的に励むという考えをボート部での経験から学んだ。その経験から、社会人として苦しい時も良い時も、しなければならないことに徹底的に励むことを意識してきた。そうして成功体験を積み重ねることで、セルフイメージを高めることができている。
大学卒業後はどのような人生を歩まれてこられたのですか?
1980年3月に卒業し、ブラザー工業へ入社した。就職活動では得意の英語を活かすことのできる商社を希望していた。しかし、長男であったため、ゼミの教官であった進藤先生から地元のメーカーが良いと勧められ、商社よりも早くに内定をもらったブラザー工業へ就職した。ブラザーが若いうちから主体となって働くことのできる環境や企業規模であったことも、入社を決めた理由の1つ。ブラザーでは入社当初から商品企画を担当し、新規事業の開発をしてきた。それまでにはない新しい店舗形態を企画し、その経営も行った。

充実した日々を過ごす中で、自分の仕事が社会のためでも会社のためでもなく、上司のための仕事になっていないかと、迷いを感じるようになり、自らの足で立ちたいと思い始めた。そのタイミングで、ブラザーの先輩で、先にソニー生命へ転職していた方から、こちらへ来ないかと誘われた。絶好の機会だと思った。掴んでもすり抜けてしまう「女神の前髪」を、自分が今まさに掴んでいると感じた。その「女神の前髪」を絶対に放すまいと転職を決心。ソニー生命で営業職を一から学び、日々邁進。その結果、7年連続で社長杯入賞等の数々の賞を獲得。ソニー生命最高位資格のエグゼクティブライフプランナーとなり、自分でやっていけると確信して2002年に退職した。

ソニー生命での経験をもとに、同年に現在の株式会社アルファコンサルティングのベースとなる乗合保険募集代理店を起業。顧客や業務が増え、志の近い信頼できる者に声をかけ発展させた。さらに規模が大きくなったある時、「クーデター」が発生。自分を社長から降ろそうと企む社員が現れてしまった。首謀者から根も葉もない噂を吹聴された複数の社員が辞任を迫ってきた。会社を立ち上げた自分が辞めるわけにはいかない。彼らと向き合ったものの、次第に彼らは会社を辞めてしまった。それは組織作りに取り組む中での出来事であり、経営理念や皆で大切にする価値観をさらに浸透させるべく励んだ。今は、顧客の幸せを一心に考える社員やコンサルトに支えられている。彼らが最大限に顧客の為に励み、活躍できるような環境作りを整え続けている。また、陵水会員の先輩から紹介をいただいた国際ロータリークラブで、西名古屋分区ガバナー補佐も務めている。
これから社会へ出る滋賀大生へのメッセージをお願いします。
目の前のやるべきことを徹底的にやってほしい。学生の中には、やりたいことがないと言う者がいる。しかし、何をするかが大切ではなく、どういう質で取り組めるかが重要だと思う。目の前のやるべき事を一生懸命にやれば、自然と幅が広がる。その経験が将来の自分の糧になり、セルフイメージを高めることに繋がると思う。
今後はどうされますか?
現在、北海道から九州まである支店を、さらに増やしたいと考えている。4年前に価値観の合う第一生命の傘下に入ったことで、支店のさらなる拡大に臨めるようになっている。

じきにビジネスマンとして最後を迎えるため、セミナー活動もしていきたいと思っている。これまでに得た経験や知識を整理し、これからは講師として、保険業界で働く人々に寄り添って彼らの相談に乗っていきたい。

牧野さんへの突撃インタビューを終えて:今井の所感

■今回のインタビューは、アルファコンサルティングの社長室で実施させて頂いた。オフィスは地下鉄丸の内駅すぐのビル最上階。昔から名古屋の要所であった「長者町繊維街」に立地する。以前から牧野さんのお名前は存じ上げていたものの、私は初対面であった。面識のない私を、牧野さんは温かく迎え入れてくださった。

突撃インタビュー第3弾 牧野博和(大29)氏

取材を通し、牧野さんはこれまで確固とした軸に基づいて歩まれてきたのだと感じた。ボート部で学んだ、目標に徹底的に励む、という考えを、時には立ち止まって悩みながらも貫き続けた。だからこそ、牧野さんご自身も言われるように、これまでに「女神の前髪」を逃すことなく得ることができているのだと思う。
また、牧野さんが社長として社員やコンサルタントを大切にしたいという強い想いをお持ちであることも感じた。社員やコンサルタントが抱える自らの課題を、彼ら自身が乗り越え、充実して働くことができるような環境づくりをされている。そういった会社で働くコンサルタントに、自分の人生計画に必要なサポートを相談したいと思った。

突撃インタビュー第3弾 牧野博和(大29)氏

取材の中で、牧野さんから発せられる言葉ひとつひとつに力強さを感じた。1つのことに取りくみ続ける勇気をいただいた。

記:今井綾乃(大58・院41)

■株式会社アルファコンサルティング
https://alpha-consul.com/

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名古屋支部2016年06月14日記事

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