挨拶の要旨抜粋(2024年度支部総会)

■「支部長挨拶」要旨抜粋

名古屋支部支部長・片岡嘉幸(大25)

「陵水会は、昨年の令和5年に彦根高商創立百周年を迎えた。昨年11/4に記念式典・懇親会が盛大に行われ、今年5月には立派な百年史が発行され、募金も目標を上回る2億1千万円が集まった。いずれも名古屋から沢山の参加や協力があった。募金では三矢誠氏(大25)からの2千万円の貢献が大きく、大学の新しい建物の建築費用に充てられる。その貢献は国にも認められ、今年6月に紺綬褒章を授与された。陵水会は次の百年に向かっているが、これからは女性会員が多く参加できる支部活動になっていくことを期待したい。
そして最後に「6年間の支部長在任へのお礼」を述べられました。

「学長挨拶」要旨抜粋まとめ 記:横井隆幸(大33)

■「学部長挨拶」要旨抜粋

滋賀大学経済学部長・能登真規子氏

まずは、「陵水会から大学への支援へのお礼。次に、ご自身の紹介として、滋賀大には大学が法人化された2004年に着任。専門は民法。法学部では必修科目だが、滋賀大では公務員試験等を希望する学生が対象だったので、経済学部長を任せられるとは思っていなかったとのこと。
そしてスライドを使って、最近の大学の様子を紹介された。

陵水会名古屋支部総会2024 能登学部長パワーポイント
陵水会名古屋支部総会2024 能登学部長パワーポイント
陵水会名古屋支部総会2024 能登学部長パワーポイント
  • 講堂の前に設置された百周年記念石碑「士魂商才」の紹介、『士魂商才』(豊かな教養を身につけた上で実践的な教育に依拠する)の文字は、茶道裏千家前家元大宗匠・千玄室様のご揮毫。
  • 今年2024/06/06に大阪で開催された、MBANを中心とした第4回データサイエンスキャンパスフォーラムの報告。このMBANフォーラムの第6回は、名古屋で開催するかもしれない。
  • 今年2024/06/16に開催された、第4回市民講座(百周年記念事業のひとつ)の報告。「近江の風土と歴史」をテーマに今村翔吾氏(直木賞作家)が講演、応募があった約250名(定員150名)の皆様にご来場いただいた。
  • 三矢誠(大25)氏からの募金は、学内のイニシアティブ棟建設に使われる。
  • 経済学部の近況として、2024年度の入学者は470名で女性率が32.3%、出身地は40都道府県から愛知県が一番多い。受験時に選択していた5学科を1学科に統合して総合経済学科に改革した。2つの特別コース「グローバル・コース」「データサイエンス・コース」が用意されている。
  • 彦根キャンパスの紹介として、部活サークル活動が持ち直してきたこと。フレッシュマンキャンプには1回生の約半分が参加したこと。学生生活がコロナ前に戻りつつあること。
  • 2024年業種別就職状況では両学部が似た傾向にあるものの、特徴として経済学部は金融業への志望が減少、DS学部は大学院進学が多い。
  • 大学全体の報告として、第57回滋和戦では8年連続で敗れたが通算成績では大きく勝っていること。


などをお話いただき、今後も支援をお願いしたいと結ばれた。

<参考>
■「彦根高商創立百周年記念碑」の除幕式
https://100th.econ.shiga-u.ac.jp/event/18/

■「第4回滋賀大学データサイエンスキャンパスフォーラム ~MBAN: データを駆使した経営のプロフェッショナル養成~」
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/topics/keizai20240606_mban.html
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/topics/20240606campus_forum-4.pdf

■第4回市民講座「近江の風土と歴史」今村 翔吾氏
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/topics/keizai100th20240616.html
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/topics/100th20240616.pdf

「学部長挨拶」要旨抜粋まとめ 記:横井隆幸(大33)

■「理事長挨拶」要旨抜粋

陵水会理事長・池田直樹(大28)氏

  • 自分は十六フィナンシャルグループの代表をしているが、銀行員から見ると一般社団法人陵水会の財務状況は極めて不健全、つまり、資金は紐付きになっていて、本体の陵水会にはお金が無い。
  • フローを見ると、2万5千人とも言われる会員のうち年会費3千円を払っている人は約2千人しかいないが、新入生は入学時に2万5千円を払っている。陵水会年報のコストは一冊約3百円×2万5千部=750万円だが、収入は3千円×2千人=600万円しかない。年報送付には、新入生のお金を使っている現状がある。
  • 自分は2016年から岐阜支部長を6年間していたが、前・山田理事長から『君は陵水会の理事を経験していて、現役の経営者でもある。ぜひ、陵水会に経営の感覚を入れて欲しい。』と託されている。百周年は、ここに列席の皆さんの多大なご尽力で大成功を収めた。次の百年に向かって、同期の卒業生のOB同士の親睦も大切ではあるが、本来の目的である滋賀大学経済学部・DS学部の持続的な成長を図ることを、陵水会の大きなミッションとしたい。
  • ヒントは「収入が支出よりも少ない=支出を賄う収入が無い」にある。経営で言うと家庭の家計と同じで、収入を増やすか支出を減らすかのどちらかを皆さんに問いたいが、母校や陵水会の発展を考えると、単純に会費を増やすとかではなく、収入の多角化を図るような新しい方法が必要かもしれない。そこで、それぞれの立場やお気持ちを広く窓口を持ってお受けできる方法はないか?と考えてみると、他校の如水会や三田会では、交流会カードを作ってクレジット機能を持たせ、その売上の一部が大学や交流会等へ入る仕組みを作っている例がある。
  • もうひとつ最後に、新聞にも書かれていない課題として、若い人への金融教育、信用教育の必要性がある。今の時代、新入社員段階で約一割以上の人のクレジットについて、グレー情報が付いている。ブラック情報に載っている人もいる。原因は、昔と違って、若いうちから携帯等の支払いでローン等を利用しているが、お金はあっても返済が少し遅れることへの懸念がなく、信用世界の常識が理解されていないことにある。つまり、これから数年はどんなに頑張っても、どこの銀行からも住宅ローンを借りることもできない、ということを本人達は知らない。自分の子供や孫などの身近な人の経済行動がそうなっている可能性がある。我々金融のOBは、滋賀大学の学生には、リアルな金融の常識を教えてあげたい。
  • 次の百年に向けて、皆さんのご協力をお願いしたい。

「理事長挨拶」要旨抜粋まとめ 記:横井隆幸(大33)

■「新支部長挨拶」全文

記:名古屋支部新支部長・荒木俊雄(大29)氏

先ほどの総会で名古屋支部長に選任されました大学29回の荒木でございます。
簡単に自己紹介をさせて頂きます。
生まれは三重県の四日市で、出身高校は四日市高校です。高校卒業後は、名古屋の名門である河合塾を経て彦根に参りました。

彦根では、北野神社近くの城町二丁目に下宿し、銭湯は天神湯に通っておりました。クラブはバドミントン部で、ゼミは進藤ゼミ、また体育会本部役員も務め、勉学には殆ど縁が無かった4年間でした。

大学卒業後は、豊田通商に勤務し、一昨年リタイアしました。

さて、大学は既に創立100周年を迎えましたが、陵水会は、再来年2026年が発足100周年で、名古屋支部の誕生日は2026年5月29日です。役員の任期は2年ですので、支部発足100周年に向けて、役員一同力を合わせて、支部活動の更なる活性化を図りたいと思います。

特に、女性会員が積極的に参画する名古屋支部を創りたいと思います。データを見ると、彦根キャンパス卒業生累計33,000名強(ご存命は約25,000名)の内、現在の女性比率は約18%ですが、現役世代の女性比率が、経済学部は約30%、データサイエンス学部は約20%ということもあり、今後数十年間、女性比率は現在の18%から30%くらいまで増え続ける傾向になります。※来年2025年から、DS学部定員は50名増、そのうち20名は女性枠の予定
是非、女性会員にとって意義の有る活動を模索したいと思います。

もう一点。
年度収支報告でおわかりのように、名古屋支部の収支はトントンで、とても脆弱な内容です。東京支部などと比べると、圧倒的に脆弱です。収支構造の改革をするべく、知恵を出して、工夫を凝らしたいと思います。

是非皆さん、ご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

■「澤木聖子教授の来賓挨拶」要旨抜粋

滋賀大学大学院経済学研究科教授
滋賀大学経済学部総合経済学科教授
澤木聖子氏

滋賀大学は、本年度(平成6年度)を初年度として、4月から大学院経済学研究科に経営分析学専攻を開講した。経営分析学専攻長には、中野桂教授が就任。従来通り、経済学専攻と経営学専攻もある。

陵水会名古屋支部総会2024 澤木氏NBAN
陵水会名古屋支部総会2024 澤木氏NBAN
陵水会名古屋支部総会2024 澤木氏NBAN

現在、ビジネスサイエンス人材の育成が急務となっている。MBAMは、文科省の「デジタル人材育成」や経産省「デジタル人材のリスキング課題」にも対応しており、現役の社会人の方々に学び直してもらうプログラムである。DS研究科と経済学研究科のスタッフによる教育は、データサイエンティストの人たちに指示ができる管理職の養成を行う。

詳しくは、大学ホームページをご覧願いたい。
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/topics/keizai_mban_202404.html
<参考>
■日本初の学位、「修士(経営分析学)」を授与する専攻が2024年4月誕生
MBAN はMasterof Business Analyticsの略で、経営分析学修士と訳されます。海外ではMIT(マサチューセッツ工科大学)やUCLAなどで同様のプログラムが提供されています。 従来のMBAとは違い、経済・経営の専門知識にデータサイエンスの実践的知識・スキルを融合させ、生成系Alも含むDX化時代の次世代管理職/経営幹部に必要な力が身につきます。(大学ホームページより)

「澤木聖子教授の来賓挨拶」要旨抜粋まとめ 記:横井隆幸(大33)