100周年プレ企画クイズ
出題者紹介
今井綾乃(大58、院41・名古屋支部副幹事長・100周年記念事業のひとつである100年史の編纂委員も担当)氏。100年史の編集に携わるようになったきっかけは、滋賀大学大学院に在籍して経済学部の前身である彦根高商について研究をしているためです。彦根高商の研究をしている私からだからこそ考えられるクイズを用意しました。ぜひ、皆さんご参加ください。
次の要領で進めることが発表されました。- クイズは全部で4問。
- すべて4択。
- テーブルごとで答えをお考えください。
※話をする時は、マスク着用にご協力お願いします。 - (現在の滋賀大学彦根キャンパスを映した)映像を止めながら、クイズを出題します。
=問題1=
講堂で講演を行ったことのある人物は誰と誰?
A 新渡戸稲造
B 太田裕美
C 西川貴教
D ヘレンケラー
-正解-
A 新渡戸稲造
D ヘレンケラー
-解説-
耐震工事を終えた講堂は、約100年前から同じ場所に建っている。入学式、卒業式の他、著名人の講演会にも使われてきた。新渡戸稲造氏は、1931年に講演会を行っている。写真は、その時の講演記録。ヘレンケラー氏は、1932年に講演会を行っている。写真は、その時の様子(著作権のため割愛)。彼らが講演を行ったのは、彦根高商の時代。当時の講演会には、地域住民も参加することができた。リカレント教育にも似た活動を行い、地域に知を還元していたと言える。
実は、太田裕美さんも来彦されている(1980年滋賀大学体育会が主催した彦根市民会館でのコンサート)。体育会や個人からの寄贈により、当時のパンフレットが残っており、現在も大学で保管されている。
=問題2=
『100年史アンケート』で、特に心に残る食堂・喫茶店・居酒屋は?という質問に対して、多かった回答を世代ごとに挙げました。※多い順ではありません
例えば、
1990~2021年 | ★ | コウゲ | 麺屋ジョニー | 満福食堂 | ラグーナ(生協) | スイス |
1970~1989年 | ★ | ゆかり | 喫茶田園 | 丸正 | とり源 | わごん |
~1969年 | ★ | 魚仙 | ランブル | スター食堂 | とりう | すずめ |
上の★に入る(どの年代にも親しまれた)店名は?
A ござれ
B ござらん
C ござろう
D ござる
※このサービス問題?の選択肢には、会場内一同から爆笑が上がりました
-正解-
A ござれ
-解説-
今回集めたアンケートには「学生時代は、彦根の皆さんから親切にしていただいた」といった感想が多く綴られていた。このような地域と学校の強い結びつきは、食事の面だけはない。彦根高商の様子を写した写真には、開寮祭や映画会などが開催され、キャンパス内で地域の人々が楽しむ様子が写っている。約100年の間、学校と地域との交流はあらゆる方面で行われてきたと言える。
=問題3=
次の中で最も早く設置された支部は?
A 彦根支部
B ニューヨーク支部
C 名古屋支部
D タイ国支部
-正解-
C 名古屋支部(1926年)
-解説-
陵水会が形成されたのは、彦根高商の第一回生が卒業した1926年のこと。この年、東京・大阪とほぼ時を同じくして名古屋支部が設置されている。100年の間に、陵水会は日本の各地に。またニューヨークやタイなど海外にも支部を拡大しており、陵水会員の多くが海外で活躍していると思われる。一方で、100年の間に統合したり無くなった支部もある。名古屋支部は、これまで絶えることなく活動してきた数少ない支部のひとつと言える。
=問題4=
ある建物の設計図の一部です。その建物とは?
A 陵水会館
B 講堂
C 偲聖寮
D 図書館
-正解-
A 陵水会館
-解説-
真ん中にある『H』の文字は、彦根高商の校章のマーク。この設計図は、校章のマークを刻んだ陵水会館和室の欄間。設計図の上に写っているのは、現在の欄間の写真。現在、陵水会館は耐震工事をしているので、全て壊されるかもしれないと聞きつけて、私がこの欄間を取り外した。この欄間は、大学内に保管されている。陵水会館は、彦根高商創立15年に合わせて建設された(1938年)。建設費用は、卒業生や教職員からの寄附金で賄われた。
左の写真は、その寄付者名簿。今回100周年事業のひとつとして、陵水会館の耐震工事がある。彦根高商の先輩方が作った陵水会館を、私たちは大切に使いながら守り続けてきた。その積み重ねにより、次の100年へと渡すための工事をしていると感じている。
最後に
最後になりましたが、今回ご覧いただいたのは大学や同窓会の歴史を示す大切な資料です。これまで、多くの資料がキャンパスの片隅にひっそりと置かれていました。このような使われなくなった資料を開示する大学や同窓会もあります。陵水会には比較的多くの資料が残っていますが、それは100年の間紆余曲折ありながらも、キャンパスと同窓会が彦根という場所にあり続けたからかもしれません。私は、これらの資料から100年史を作ることで、陵水会の100周年を祝い恩返しをしたいと考えています。皆様もぜひ、ご自身の思い思いの方法で100周年を祝い、母校同窓会の今後の発展を祈っていただければ幸いです。これで、100周年プレ企画は終了です。ご参加いただきありがとうございました。
資料は陵水会所蔵・滋賀大学経済経営研究所デジタルアーカイブ参照