第24回陵水金鯱懇話会

古代史への誘い

2023年12月16日(土)、第24回陵水金鯱懇話会を開催いたしました。講師は、昨年の陵水会名古屋支部「支部総会」にて、自著『天武・持統天皇の時代』を紹介されました、高樋進午氏(大23)に務めていただきました。

「釈尊」に触れることのできた時間

テーマは「古代史への誘い」。純粋な歴史に関するテーマを取り上げたのは、陵水会名古屋支部の懇話会では(たぶん)初めてとなります。講演では「釈尊」が生きた時代背景や風土から、「釈尊」がどのように悟りを開いていったかについての考察がありました。「釈尊」が行き着いたのは、仏教の根幹となる「唯識」であるとのことです。「釈尊」が悟りに至る過程の話は・・・筆者には難解で説明できかねますので、ここでは割愛します。

第24回陵水金鯱懇話会

「釈尊」を起源とする「仏教」は、「唯識」を学んだ玄奘法師によって、遣隋使、遣唐使を通じて日本に伝来しました。有史以降の日本の歴史を、仏教抜きで説明することは難しいでしょう。また、仏教は日本人の生活様式や常識、慣習、判断基準等々、至る所に影響しています。その起源となる「釈尊」に触れることのできた時間は、大変貴重な経験となりました。1時間程度のプレゼンテーション後の質疑応答は、思いのほか盛り上がり、レンタルルームの退出時刻が迫ってきてしまい途中で切り上げざるを得ないほどでした。

歴史の楽しみ方

個人的には、「末法思想」をきっかけとして鎌倉幕府が成立したという観点は、大変興味深いものでした。歴史とは単に事実をたどるだけでなく、その背景や現象の本質を<推察する、捉える>観点で楽しむことを再認識できた講義でした。

第24回陵水金鯱懇話会

記:総会部会・堀 洋一(大31)

■高樋進午(たかといしんご・大23)氏
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天武・持統天皇の時代 高樋しんご(タカトイシンゴ)著
天武・持統天皇の時代 高樋しんご著

【備考】※陵水会内に類似の開催名があるため、名古屋支部では2023年2月より名称変更しております。※[ 旧 ]陵水懇話会 → [ 新 ]陵水金鯱懇話会過去の陵水亭懇話会