第23回陵水金鯱懇話会

データサイエンスって何?

2023年9月9日(土)に陵水金鯱懇話会を開催いたしました。名古屋駅西口の貸し会議室を会場にして、参加者は20名、会費は500円でした。

講師は、今年3月にデータサイエンス研究科(以下「大学院」)を卒業されました、岡田薫氏に務めていただきました。岡田氏は、名古屋市天白区出身。名古屋大学修士課程(物理学)を修了して、現在テレビ愛知に在籍しつつ、ミラカン合同会社の代表を務めておられます。

DSに関する基礎的なプレゼンテーション

滋賀大学では、2017年にデータサイエンス(以下「DS」)学部が発足しています。しかし、卒業生としてDSをほとんど理解できていないことから、講演タイトルを「データサイエンスって何?」として、DSに関する基礎的なプレゼンテーションをしていただくこととしました。

第23回陵水金鯱懇話会

プレゼンは、岡田氏が「大学院」へ派遣された経緯の話から始まりました。どの企業でもAIやビッグデータの活用以前に、ITに関する専門知識を持った人材が不足していることが課題だということを認識しました。そうしたこともあり「大学院」では、同期40名のうち社会人院生が10名強を占めていたということです。

カリキュラムは、一般の大学院とは異なり、1年目は講義主体となっているということです。2年目は、事例研究と各自研究の組み合わせで知識を深めつつ、修士論文制作に取り組んでいったということです。竹村学長は、スタンフォード大学への留学経験があり、休日返上で研究することに何ら違和感を持っていないため、かなりハードなスケジュールだったようです。

岡田氏は自身の経験より、「大学院」には社会人経験のある人に効果的との見解でした。データサイエンティストに必要なスキルを3つに大別すると、「プログラミングスキル」「統計学と機械学習」「ドメイン知識(経験に基づいた業界に関する知識、知見)」とのことです。ただ単に、コンピュータを使いこなすスキルだけでなく、『実務をこなすことのできるスキル』と『人間力』が必要ということでした。

第23回陵水金鯱懇話会

個人的には講義を通じて、いわゆる「法律学」「数学」「経済学」などのように、「データサイエンス学」という学問は無いということが理解できました。実務、実践的な研究ということではないでしょうか。滋賀大学がこうした先進的な研究に取り組んでいることに誇りを持ちたいと思います。

懇親会開催

また講義の後、懇親会を開催しました。コロナ問題発生以降、金鯱懇話会では初めての正式な懇親会でした。今後は、講座とともに懇親会も充実させていきたいと考えております。次回以降、多数ご参加いただきますようよろしくお願いいたします。

記:総会部会・堀 洋一(大31)

■ミラカン合同会社
https://mira-kan.co.jp/

【備考】※陵水会内に類似の開催名があるため、名古屋支部では2023年2月より名称変更しております。※[ 旧 ]陵水懇話会 → [ 新 ]陵水金鯱懇話会過去の陵水亭懇話会

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