俳句例会2020年1月

さる1月11日、陵水名古屋句会では(2020年)1月例会を行いました。
会場は、昭和区生涯学習センターでした。

講師の先生が選んだ入選句は以下の通りです。

年越や利用者溢る福祉宿
山茶花やテニス日和の燥ぎ声
        石橋政雄(大6)

サーカスのテント眠れる冬銀河
喉に鳴る八十路半ばの味噌雑煮
神島へ水尾一筋の初景色
肩に背に湿布貼り合ふ老の春
        伊與雅峯(大6)

本年のふるさと納税おせちなり
過ぎし日の無事を感謝す初詣
        大島一彦(短7)

極月の静寂を破り救急車
退院や手ぶらで帰宅クリスマス
長靴にスキーを履きて友追ひし
また一人孫の増えるぞ千代の春
        倉坪和久(大13)

ウイスキー予後一年の寝酒なり
餅つき機部品一つが見当たらず
買物ツアー値切る掛け声年の市
箱根駅伝初富士仰ぐちから水
        青山政弘(大17)

父母の杖並ぶ玄関初日の出
マスクしてカルロスゴーン逃亡す
ゴーン発つ関空ビルの隙間風
        片岡嘉幸(大25)

また、今月は年の初めということで、入選句の中から特に優れている句に「天・地・人」の表彰がありました。

「天」マスクしてカルロスゴーン逃亡す
             片岡嘉幸(大25)
「地」ウイスキー予後一年の寝酒なり
             青山政弘(大17)
「人」 退院や手ぶらで帰宅クリスマス
             倉坪和久(大13)

記: 片岡嘉幸(大25)

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