俳句例会2020年10月

さる10月3日(土)13時より、昭和区生涯学習センターにて10月例会が行われました。

先生が選句した句は以下の通りです。

南吉生家照らす夜寒の常夜灯
大名の池に漕ぎ出す月の舟
草干して軍馬の餌にせし事も

        石橋 政雄(大6)

クルスの丘仰ぎ幼ら甘藷掘る
家毀つ音遠くあり鰯雲
秋刀魚焼く妻は八十路の誕生
居待月ベランダに置く椅子ふたつ

        伊與 正道(大6)

新社員意気味伝ふ画面越し
疎開先コスモスの庭思ひ出す
新米は「愛ひとつぶ」と名付けられ

        大島 一彦(短7)

ふる郷や父母の声虫の声
大夕焼古城たちまち炎ゆるごと

        倉坪 和久(大13)

本堂の句会に集ふ秋彼岸
コロナ禍を避けて高きに登りけり
運動会バトンまさかの二メートル

        青山 政弘(大17)

まんまるの赤子連れ出す今日の月
帰宅の子集むる空地すいつちよ
半沢直樹桔梗の花で倍返し

        片岡 嘉幸(大25)

■定例句会のお知らせ
次回例会は、11月14日(土)です。

記: 片岡嘉幸(大25)