近江酒造家の情熱と行動力｜陵水会名古屋支部

企画展「近江酒造家の情熱と行動力」への誘い

2022年9月現在、滋賀大学彦根キャンパスの「しがだい資料展示コーナー」で、企画展「近江酒造家の情熱と行動力」が開催されている。その展示コーナーは、滋賀大学に所属する研究者が、自らの研究によって知り得た情報を資料によって紹介する場である。

「近江酒造家の情熱と行動力」の監修は、滋賀大学経済学部で組織行動論を研究している小野善生教授である。小野教授は本学のご出身であり、陵水会と滋賀大学がタッグを組んだ講義「リーダーシップ論」の担当者でもあった。現在、小野教授は、酒蔵を対象にフィールド・ワークを行い、酒造業者の変革行動を研究している。

企画展では、滋賀県の酒造経営者によるブランドの差別化に向けた地域・各蔵の取り組みが明らかにされている。8月17日に、この企画展のギャラリートークへ参加した。小野教授からは、低迷していた酒造業界が、復活の道へと歩み始めた契機が紹介された。そして、古くから繋がりを持とうとしない酒蔵が連携をし、地域ブランドとして各酒を売り出していくまでの経営者の苦悩が語られた。それらは、開放的とはいえない酒蔵に、小野教授が果敢にもフィールド・ワークに挑んだ結果、得られた知見であると感じた。小野教授によるギャラリートークの開催日時は、次のHPをご参照ください。
https://www.econ.shiga-u.ac.jp/ebrisk/2020/Collections/folder2708/oumikoudouryoku.html

日本酒に関心のある人ならば興味をもつユニークな企画展である。別途案内がある100周年記念事業プレ企画「キャンパスツアー」と合わせて、ぜひご来場を。なお、この展示とは別に、今秋に滋賀大学経済学部附属史料館で、彦根高商創立100周年に関連した企画展が開催されると聞く。近々、同館ホームページで案内があるだろう。