今年の名古屋支部総会は、6/24(土)11時半より開催されました。
会場はホテル ルブラ王山B1Fの「弥生の間」、参加者は115名でした。
総合司会より開会宣言されると、塚本浩三幹事長(大30)の議事進行で『陵水会名古屋支部総会』が始まりました。
名古屋支部総会
まずは「物故者への黙祷」が捧げられました。23名のお名前は、懇親会参加者名簿に記載されていました。
次の「支部長挨拶」では、片岡嘉幸支部長(大25)が「ご来場へのお礼」「ご来賓への感謝」や「コロナ前並みの支部総会開催はできなかったが、今後も同期会を通じて支部活動を支えて欲しいこと」「彦根高商創立100周年記念式典へ向けて、募金のお願い」「陵水会活動を支援することで、支部活動を盛り上げていきたい」「本日はNextRyosuiの学生さんが参加していること」等々を語られました。
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続いて「来賓紹介」が済むと、滋賀大学学長・竹村彰通氏より「学長挨拶」として、「大学ではコロナも収まってきて、学生生活も普通になってきたこと」「100周年事業を通じて、卒業生の皆さんとも新しい関係を築いていきたいこと」「文部科学省のプロジェクトで大学院のダブルメジャーが採択され、時代にマッチした人材育成ができる見込みであること」「彦根キャンパスの中にデータサイエンス関係の企業連携を進める建物を作り、先進的な研究成果も見せられるようになる見込みであること」等々の母校最新情報を語られました。
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- 滋賀大学学長
- 竹村彰通氏
- 陵水会理事長
- 山田 督(大19)氏
- 静岡支部長
- 太田修一(大21)氏
- 三重支部長
- 山中利之(大24)氏
- 岐阜支部長
- 大野悦朗(大32)氏
議事に入ると、「令和4年度収支報告書」が表野宏和会計幹事(大29)より、監査報告を米澤正治監事(大25)より報告され、承認されました。なお、米澤正治氏は欠席のため、監査報告は監査報告は落合組織部会長が代読されました。
報告事項では、「令和4年度・5年度支部活動報告」が塚本幹事長より、「令和5年度収支予算案」を表野会計幹事より発表されました。
そして、最後になりますがと「2023年度総会案内不達者リスト(総会レジメに掲載)」が示され、宛先不明の方をご存じの方は名古屋支部へご連絡いただきたいと案内されました。
幹事長より閉会の言葉が発せられ支部総会が終了すると、次は講演会。準備の都合上少し待機すると、総合司会より講師が紹介され、約40分に渡る講演会が始まりました。
講演会
講師の澤田太郎(大31)氏は、大丸松坂屋百貨店・代表取締役社長。神戸生まれ、1978年六甲学院高校卒、1983年滋賀大学経済各部卒。大学時代の思い出を語られ、50歳を過ぎてから陵水会の皆さんとも交流が始まった。と、まずはご挨拶。
名古屋とのゆかりに焦点を当てながら歴史を振り返ったあと、大丸松坂屋の未来像として、まずは現在の状況をご説明いただきました。全国主要都市に15店と海外・上海にも店舗があることや、松坂屋名古屋店の規模や売上。取り組んでいるいろいろな面白こと。オンラインメディアもやっているが「人」を前面に出していることが特徴と続けられました。
そして、大丸松坂屋を一言で言えば「価値あるコンテンツを開発し、3つのタッチポイントを使って組織化された顧客にその価値を伝達する会社」と説明。意味性商材として、ラグジュアリー・クリエイター・ファクトリーのブランド、アート・工芸・機械式時計、デパ地下や地方銘産品、老舗ブランドなどを主戦場にしている。工賃を下げるためにグローバルで大量生産する商品ラインとは違う場所で勝負している。
百貨店が「小売業の王者」と呼ばれたのは、昭和の時代の話。様々なプレイヤーが小売業界に参入し、いくつかの分野の商材が奪取されてきた。とは言え、百貨店としてまだまだ強みを発揮できる分野はある。我々はこの分野をまず明確にして、業界内でのシェアを拡大すると同時に、伝統と信用を最大限に活用した新たな分野でのビジネスを展開することで、企業として独自の成長路線を切り開きたい。と結ばれました。
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今回は、例年の進行(支部総会→講演会→懇親会)に戻ったものの、都合により支部総会・講演会(B1F)→懇親会(2F)という運営でした。懇親会は別会場となるため、15分の休憩を兼ねて2F「飛翔の間」へ全員移動する旨の案内、車の駐車券の案内がありました。
懇親会
定刻となり、懇親会開会の言葉が発せられるとまず最初に、陵水会・山田督理事長(大19)より来賓挨拶をいただきました。
「彦根高商創立百周年記念運動協力への感謝」「百周年事業推進委員会を立ち上げて、母校と陵水会が一体となって推進してきたこと」「準備期間を含めると3年経過したが、募金目標は2023年6月末時点でほぼ9合目に到達していること」「予定している記念行事の紹介」「この周年運動は来年6月まで継続するので、引き続き支援・協力いただきたいこと」等々、陵水会への支援の御礼に続き、100周年事業等についてお話いただきました。
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引き続きの乾杯は、山田督理事長からご発声いただきました。久しぶりのアルコールあり開催となりました。
そして、和やかに懇親する時間を利用して3つの発表がありました。
書籍紹介
著者の高樋進午(大23)氏より、今年の初めに上梓された書籍を自己紹介。歴史の縦糸を手繰っていくと現代に通じている、時の流れを実感できるのでぜひ読んでいただきたい。と、抽選で20冊献呈いただきました。
○『天武・持統天皇の時代』高樋しんご(著) アマゾンへ見に行く
ボート部活動紹介
岸泰志(大30)氏より、漕艇部(彦根キャンパス)の活動報告を2件いただきました。
一つ目は、今年2023年5月3日、大津・琵琶湖漕艇場にて開催された「朝日レガッタ」において、DS学部3回生西村菜々花が女子シングルスカルの競技部門で優勝!したこと。74回の開催を重ねる歴史ある大会で、大学としても初めての優勝。朝日新聞関西版にも取り上げられたこと。近年、漕艇部は外部からコーチを招き練習を重ね、昨年の関西漕艇選手権でも、男子シェルフォア(4人乗りボート部門)で優勝、女子ダブルスカル(2人乗りボート部門)でも3位に入賞と、我が後輩たちは主要大会で好成績を残していること。
二つ目は、大学設立とほぼ同時に漕艇部がスタートしたので、来年2024年に創部100周年を迎えること。次の新たな100年のスタート地点に立つために、現在600名弱のOB・OGが力を結集し、2025年秋頃完成を目指して艇庫(ボートハウス)の建て替え計画を推進中であり、大学側からの支援、協力の下で市役所に提出する設計図面を作成中であること。今年100周年を迎える、歴史ある彦根高商・滋賀大学の卒業生として、やがてOB・OGとして陵水会員となる後輩たちの為にも、現役学生たちの活躍に暖かい目を向けながら、少しでも支援をしていきたい。と述べられました。
○漕艇部(彦根キャンパス)が朝日レガッタの一般女子シングルスカルで優勝https://www.shiga-u.ac.jp/14405/
○朝日新聞デジタルhttps://www.asahi.com/articles/ASR5S6GV4R5QPTQP00J.html
○漕艇部(彦根キャンパス)が関西選手権競漕大会で一般男子舵手付きフォア優勝、一般女子ペア3位入賞https://www.shiga-u.ac.jp/5797/
Next Ryosui紹介
次代を担うNext Ryosuiについて、土屋貴巨(大54)氏より説明と紹介がありました。
「Next Ryosui」は陵水会が運営していて、大学からも公認サークルと認定されていること。「現役生と卒業生」「卒業生同士」を繋ぐ情報共有、交流、学びのネットワークを構築する組織であること。主な活動は、社会で活躍する同窓生や滋賀大で頑張る現役生たちのインタビューなどを、YouTubeなどの公式な場所へアップして皆さんの活躍を紹介する取り組みであること。2年前に設立されて、現在の学生部員は1回生22名、2回生17名、3回生8名の合計47名。と紹介。本日参加している現役学生5名には登壇して自己紹介いただきました。
100周年プレ企画クイズ
進行が、クイズ担当の山崎博己(大35) 氏に交代されると、彦根高商100周年企画が始まりました。まず、次の4点が案内されました。
- (現在の滋賀大学彦根キャンパスを写した)映像を止めながらクイズを出題すること。
- クイズは全部で4問。
- すべて4択。
- テーブルごとで答えをお考えください。
※テーブル毎に用意された「A」「B」「C」「D」の札を使うこと。
=問題1=
昨年(2022年)、ある著名人がこの講堂で講演会を行った。
その著名人とは、次のうち誰か?
A 湯川秀樹(ノーベル物理学賞受賞)
B 鳩山一郎(文部大臣、内閣総理大臣)
C 黎元洪(中華民国大総統 れいげんこう)
D 本田圭佑(プロサッカー選手、日本代表)
=問題2=
彦根高商時代、1923~1944年3月の期間に存在していた部活動は次のうちどれか?
A 国文学部
B 弁論部(講演部)
C 社交部
D 科学技術振興部
=問題3=
陵水会館の玄関前に建てられている記念碑には、祝三平という雅号の卒業生が詠んだうたが刻まれている。
幾星霜
希三たる日に来て
云うこと奈し
なつ可し能友
奈徒か志の【なになに】
祝三平
いくせいそう
のぞみたるひにきて
いうことなし
なつかしのとも
なつかしの【なになに】
この歌の【なになに】部分に当てはまる1字は、次のうちどれか?
A 城
B 湖
C 山
D 桜
=問題4=
支部が結成された順に正しく並んでいる選択肢は次のうちどれか?
A 名古屋→京都→福岡→神戸
B 名古屋→神戸→京都→福岡
C 名古屋→福岡→京都→神戸
D 京都→名古屋→神戸→福岡
=最後になりますが=
今回、クイズとあわせてご覧いただいたいくつかの資料は、それらの多くが、これまでに大学や陵水会館の片隅に眠っていたもの。過去に他の大学や同窓会などでは、このような使われなくなった資料が不要物として廃棄されてきました。しかし、滋賀大学や陵水会には、偶然にも資料が残されてきました。
そして、これらの資料をもとに100年史を綴ることで、陵水会の発展を願い、100周年を祝い、少しでも母校に恩返しをしたいと考えて、この100周年企画クイズを、昨年のプレ企画に引き続き作成して頂いたのが、今井綾乃(院41・大58)さんです。本当にありがとうございました。
ご出席の皆様も母校への想いをご自身の方法でお祝いし、発展を祈っていただければ幸いです。100周年事業へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
進行が総合司会へ戻ると結果発表があり、(株)ヤマ伍三矢商店[三矢誠(大25)]様よりご提供いただいた景品が贈られました。全問正解は5テーブルでした。■株式会社ヤマ伍三矢商店
愛知県西尾市一色町治明大戸前10番地
TEL:0563-72-8117(代)
https://www.yamago328.com/
残りの時間は、懇親タイム。「琵琶湖周航の歌」「彦根高等商業学校校歌」「偲聖寮寮歌」などが流れる中、各自思い思いに移動して挨拶を交わしていました。
閉会
「そろそろ懇親会終了の時間となりました」と総合司会から告げられ、会場に着席が促されました。
まずは、荒木俊雄副支部長(大29)より閉会の挨拶。来場の皆様、来賓の皆様への御礼を述べられたあと、今年は彦根高商創立100周年の記念すべき年だが、諸手を挙げて喜べる状況ではない。彦根卒業生の強い絆という良き伝統が、少しだけ崩れつつあるのではないかと、コロナ禍の影響を2つ挙げられました。
ひとつは、今の現役4回生は入学式が開催されず「彦根高等商業学校校歌」を一度も聴いたことがない人が大半のようであること。もうひとつは、大半のクラブのOB会が開催できなかったので、現役生を支援するOB会の存在を知らない人が多い。先日開催されたある運動部のOB会では、現役4回生の出席者がゼロだったそうだ。幸い、本日はNext Ryosuiの皆さんにも参加いただいている。名古屋支部では現役学生の皆さんと一緒になって、強い絆という良き伝統を守り、3年後の2026年5月29日に名古屋支部設立100周年を迎えたい。
今後の支部活動にもぜひ、ご協力いただきたい。来年の支部総会にもぜひご参加ください。と結ばれました。
それから本当の最後として、35・36回生が壇上に並んで引き継ぎの挨拶。代表して三村祥章 (大35) 氏より、「協力した同期の名前を挙げて感謝」「コロナの端境期で、お酒についてもいろんな意見を交わしたこと」「来年は、規制のない通常の懇親会に戻って欲しいこと」が述べられ、続いて、永井尚徳(大36)氏より来年への抱負と会場が今年と異なることが述べられ、総合司会より閉会が宣言されました。
会場でお会いした皆様、ありがとうございました!まだ例年通りの開催とはなりませんでしたが、久しぶりにお会いできて楽しい一日でした。
35回生の皆さん、一年間お疲れ様でした。
総合司会は三輪孝秀(大35)氏でした、お疲れ様でした。
■総会を終えて
2023年度名古屋支部総会は、ご来賓を含め115名の方々のご参加をいただきました。35回幹事を代表し皆様のご参加、ご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。総会を終えてあらためて感じる事は、コロナ禍に終始振り回された1年であった。この一言でしょうか。過去3年間、総会は開催中止や縮小しての開催を余儀なくされました。苦渋の決断をされた先輩幹事の方々の想いは、さぞ辛かったであろうとお察しすると同時に、35回幹事としては飲酒有り開催を復活させたいとの強い想いだけは失わないよう心掛けてきました。
35回幹事業務は、新旧幹事の顔合わせを機会に昨年秋スタートしました。当時はコロナ第7波が収束気味となる一方、第8波への移行懸念も払拭出来ず、先行きの予測が立たない状況にありました。また、蔓延防止目的で会場の収容人数に制限が掛けられていた点も、無視出来ないものでした。結果としては、感染症分類変更から潮目が大きく変わり、無事当日を迎える事が出来た訳ですが、手探りの期間が長かった事もあり、辛い毎日でした。
幹事業務の1つに、返信ハガキによる出欠確認があります。大先輩の方々を対象に返信ハガキを同封し、総会のご案内をしているものです。体調不良により不参加をお伝えいただく方、逆に参加こそ出来ないものの至って元気だと近況をお伝えいただく方等、日々到着するハガキを見ながら脈々と続く陵水会の歴史をあらためて実感する事が出来ました。
冒頭、コロナ禍に振り回されたとお伝えしました。コロナ禍以降、総会運営も変化を余儀なくされ、先輩方とお会いする貴重な機会が減少しつつある事に危機感を覚えます。諸先輩方、どうぞご自愛いただき、是非来年も総会にお越し下さい。また、現役世代の皆様もご参加され、陵水会の根底に流れるものを是非体感される事、お勧め致します。
来年2023年度名古屋支部総会は、次のように開催が決まっております。
【日時】2024年6月22日(土)
【会場】名古屋クラウンホテル(伏見)(以上予定)
それまでは、名古屋支部ホームページやフェイスブックをご覧ください。
■名古屋陵水ホームページ
https://nagoya.ryosui.jp/ ■滋賀大学陵水会フェイスブック
https://www.facebook.com/shiga.ryosui
■滋賀大学陵水会Facebook
https://www.facebook.com/groups/ryosui
■2023年度名古屋支部総会 式次第
日時:2023年6月24日(土)11時半~15時
会場:HOTEL ルブラ王山B1F「弥生の間」(名古屋市千種区)
- 総会 11:30~12:00
- 開会のことば
- 物故者への黙祷
- 支部長挨拶
- 来賓紹介・挨拶 (竹村滋賀大学学長)
- 議事
令和4年度収支決算報告承認の件 - 報告事項
令和4年度・令和5年度支部活動報告
令和5年度年度収支予算案 - 閉会のことば
- 講演会 12:05~12:45
- 講師
- 株式会社大丸松坂屋百貨店代表取締役社長
- 澤田太郎氏(大31)
- 演題
- 『松坂屋の未来像』
- 懇親会 13:00~14:45
- 開会のことば
- 来賓挨拶(山田陵水会理事長)
- 乾杯
- 高樋進午(大23)氏書籍紹介
- ボート部活動紹介
- Next Ryosui紹介
- 彦根高商100周年企画
- 閉会
- 閉会挨拶
- 来年度幹事紹介